SEOの改善を進めるうえで、ツールの活用は欠かせません。
特に無料で利用できるツールは、コストを抑えつつ必要なデータを収集し、施策の精度を高める手助けとなります。
本記事では、キーワード調査からページ最適化、被リンク分析、検索順位のモニタリング、表示速度の改善、構造化データの確認、そしてモバイル対応まで、SEOの主要な領域をカバーする無料ツールをまとめて紹介します。
目的に応じて、必要なツールを見つけて活用する際の参考にしてください。
キーワード選定ツール7選
適切なキーワードを見つけることは、SEOの出発点となります。
無料で利用できるツールを活用すれば、検索ボリュームや関連語、ユーザーの検索意図を把握することが可能です。
ここでは代表的な7つを紹介します。
各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
無料のSEOキーワード選定ツール7選!使い方も解説
オンページSEOツール10選
オンページSEOは、コンテンツやタグ、内部リンク構造など、サイト内部を最適化するための施策です。
ここでは、基本的な分析や改善に役立つ無料ツールを紹介します。
各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
オンページSEOとは?実践に役立つ無料ツール10選
被リンクチェックツール5選
被リンクはSEOにおける重要な評価要素です。
質の高いリンクを定期的に確認することで、健全なリンクプロフィールを維持できます。
ここでは無料で利用できる代表的なツールを紹介します。
各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
無料で被リンクをチェックできるツール5選
検索パフォーマンスモニタリング&ランク追跡ツール6選
検索順位や流入キーワードの動向を把握することは、SEOの成果を測定し改善を続ける上で不可欠です。
ここでは、無料または無料トライアルで利用できる代表的なツールを紹介します。
各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
無料で使える検索パフォーマンスモニタリング&ランク追跡ツール6選
Webサイト表示速度改善ツール5選
良質なコンテンツを用意しても、ページの表示が遅ければユーザーは離脱してしまいます。
さらにGoogleは表示速度をランキング要因に取り入れており、改善はSEO対策の必須項目です。
ここでは、無料で使える表示速度改善ツールを5つご紹介します。
【1】Google PageSpeed Insights
モバイル・PCごとの速度スコアを表示し、コアウェブバイタル(LCP・INP・CLS)に基づく改善提案を提供。優先順位が明示されるため、対策の指針がわかりやすいのが特徴です。
【2】Google Lighthouse(DevTools/Chrome拡張機能)
表示速度だけでなく「アクセシビリティ」「SEO」なども分析。PageSpeed Insightsと連動し、より詳細な改善レポートが得られるため、技術者に最適です。
【3】Catchpoint WebPageTest
世界中のサーバーを選んで測定でき、Waterfallチャートによる読み込みプロセスの可視化が可能。ボトルネックの特定に強力で、上級者や大規模サイト向けです。
【4】GTmetrix
Core Web Vitalsを含むスコア評価と改善提案を提供。直感的なUIで初心者にもわかりやすく、無料登録すれば詳細レポートを利用可能です。
【5】Experte Core Web Vitals Checker
サイト全体をクロールして各ページの速度を一覧化でき、大規模サイトの運営者に便利。LCP・CLS・INPをグラフ付きで確認できます。
各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Webサイト表示速度を改善する無料ツール5選
構造化データツール5選
構造化データは、Webページの内容を検索エンジンに正しく理解させ、リッチリザルト表示などの検索結果改善につながります。
ここでは、無料で使える便利なツールを5つ紹介します。
マークアップ初心者でも活用できるものを中心にピックアップしました。
【1】Schema Markup Generator(構造化データ自動生成)
チェック形式で項目を選ぶだけでJSON-LDコードを自動生成。記事・FAQ・商品・ローカルビジネスなど幅広いスキーマタイプに対応しており、コーディング知識がなくても利用可能です。
【2】Schema.org Markup Validator(スキーママークアップ検証)
記述した構造化データが正しい文法で書かれているかをチェック。JSON-LDはもちろん、MicrodataやRDFaにも対応しており、信頼性の高い診断が可能です。
【3】Googleリッチリザルトテスト
入力したURLやコードが検索結果にどのように表示されるかをシミュレーションでき、検索上での見え方を具体的に確認できます。
【5】Sche Ohayou(スキーママークアップテスト&比較)
複数URLやコードを並べて違いを確認できるため、自社ページと競合サイトのマークアップ比較に最適。改善ポイントを発見するのに有効です。
各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
構造化データをSEOに活かすには?今すぐ使える無料ツールまとめ
モバイルSEOツール4選
モバイルからのアクセスが主流となった現在、スマートフォンでの表示速度や操作性はSEOに直結する要素です。
ここでは、無料で利用できるモバイルSEO診断ツールを4つ紹介します。
いずれもシンプルな操作で現状を把握でき、改善の第一歩に活用できます。
【1】Google Lighthouse(DevTools / Chrome拡張機能)
モバイルでのパフォーマンス、アクセシビリティ、SEOなどを総合的に評価可能。Chromeブラウザに標準搭載されているため、追加インストールなしですぐに利用できます。
【2】Google PageSpeed Insights
モバイルとデスクトップ双方のページ速度を数値化し、改善点をリストアップ。ユーザー体験(UX)に基づいた指標を確認でき、優先度の高い改善策が明確になります。
【3】Bingモバイルフレンドリーテストツール
Googleとは異なる基準で評価されるため、Bing経由のアクセスが多いサイトや、より幅広い検索エンジン最適化を考える際に役立ちます。
【4】Mobile Moxie ページスコープ
実際のスマートフォン画面を再現して、デザイン崩れや表示の違和感を確認可能。英語ツールですが、視覚的なチェックを行う際に便利です。
各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
モバイルSEO改善に役立つ無料診断ツールまとめ
ヒートマップツール5選
SEOや集客で一定の成果が出ても、ユーザーが「どこで注目し」「なぜ離脱しているのか」が分からなければ、コンバージョン改善にはつながりにくいものです。
ヒートマップツールは、クリックやスクロールの傾向を可視化し、サイト改善のヒントを得るのに有効です。
ここでは無料で使える主要なツールを5つ紹介します。
【1】Microsoft Clarity(マイクロソフト・クラリティ)
Microsoftが提供する完全無料の行動解析ツール。クリックやスクロールのヒートマップに加え、ユーザー行動の録画も可能。GA4などのアクセス解析と併用することで、定量データでは見えない「離脱の理由」を把握できます。
【2】Hotjar(ホットジャー)
世界的に利用されている人気ツール。ヒートマップだけでなく、ユーザー録画やフィードバック収集機能も搭載。無料プランでは利用制限がありますが、幅広い機能を試すことができます。
【3】Mouseflow(マウスフロー)
ヒートマップ、ユーザー録画、フォーム分析、ファネル分析などを備えた多機能ツール。ユーザー行動を多角的に追跡でき、改善ポイントを深く掘り下げられます。
各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
無料で使えるヒートマップツール5選!特徴や制限を紹介
まとめ
本記事では、無料で使えるSEO関連ツールを複数ジャンルに分けてご紹介しました。
- キーワード選定ツール:検索ボリュームや競合性の確認、質問型キーワードの把握に活用可能
- オンページSEOツール:サイト内部の最適化、タグ・リンク・速度・構造のチェックに便利
- 被リンクチェックツール:外部リンクの状況やリンク切れの確認に有効
- 検索パフォーマンスモニタリング&ランク追跡ツール:キーワード順位や集客効果の可視化に役立つ
- Webサイト表示速度改善ツール:ページ表示速度の診断や改善点の特定に活用
- 構造化データツール:検索エンジンへの情報伝達を正確に行い、リッチリザルト対応に有効
- モバイルSEOツール:スマホ表示の最適化とモバイルフレンドリー対策に役立つ
- ヒートマップツール:ユーザー行動を可視化し、導線改善やコンテンツ改善に利用可能
紹介したツールはいずれも無料で利用可能で、実務担当者が限られたリソースでもSEO施策を効率的に進められる内容です。
まずは自社サイトの現状把握から始め、必要なツールを組み合わせて使うことで、SEO改善の優先順位が明確になり、効果的な施策を打ちやすくなります。
SEOは一度の施策で完結するものではなく、継続的な改善が必要です。
本記事でご紹介したツールを活用して、サイトの強化と成果向上につなげてください。