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無料で活用できるSEOツールまとめ【目的別47選】

無料で活用できるSEOツールまとめ

SEOの改善を進めるうえで、ツールの活用は欠かせません。
特に無料で利用できるツールは、コストを抑えつつ必要なデータを収集し、施策の精度を高める手助けとなります。

本記事では、キーワード調査からページ最適化、被リンク分析、検索順位のモニタリング、表示速度の改善、構造化データの確認、そしてモバイル対応まで、SEOの主要な領域をカバーする無料ツールをまとめて紹介します。
目的に応じて、必要なツールを見つけて活用する際の参考にしてください。

目次

キーワード選定ツール7選

適切なキーワードを見つけることは、SEOの出発点となります。
無料で利用できるツールを活用すれば、検索ボリュームや関連語、ユーザーの検索意図を把握することが可能です。
ここでは代表的な7つを紹介します。

【1】Google広告キーワードプランナー

Google公式のキーワード調査ツール 

検索ボリュームや競合性を確認でき、広告利用者以外でも一部機能を無料で利用可能です。

【2】Googleトレンド

検索キーワードの人気推移を把握できるツール 

季節要因や地域ごとの需要変化を確認するのに役立ちます。

【3】Bingウェブマスターツール キーワードリサーチ

Bingの検索データを活用した調査ツール 

Googleとは異なるユーザー層を狙う際に有効です。

【4】Ahrefs フリーキーワードジェネレーター

検索ボリュームや関連語を取得できる無料ツール 

有料版の機能限定版ですが、基本的な調査には十分使えます。

【5】AlsoAsked

検索エンジンに入力される質問形式のキーワードを収集 

ユーザーの疑問を把握し、記事テーマの発想に役立ちます。

【6】AnswerThePublic

ユーザーの検索ニーズを視覚化するツール 

疑問や関連ワードを俯瞰して確認できます。

【7】キーワードサーファー(Chrome拡張機能)

検索結果ページに直接データを表示する拡張機能 

日常の検索と同時にキーワード調査が可能です。

各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
無料のSEOキーワード選定ツール7選!使い方も解説


オンページSEOツール10選

オンページSEOは、コンテンツやタグ、内部リンク構造など、サイト内部を最適化するための施策です。
ここでは、基本的な分析や改善に役立つ無料ツールを紹介します。

【1】Google Search Console

Google公式ツール 

インデックス状況や検索パフォーマンスを把握し、技術的な問題を特定できます。

【2】Bingウェブマスターツール

Bing向けのSEO管理ツール 

サイトスキャンやSEO改善レポートを利用可能です。

【3】HTTP Status Code Checker

HTTPステータスを確認できるツール 

リダイレクトやエラーを素早く検出し、サイトの健全性を確認できます。

【4】Ahrefs ウェブマスターツール

バックリンクや内部リンクを分析できる無料版ツール 

競合分析やSEO監査に活用できます。

【5】Checkbot: SEO(Chrome拡張機能)

サイト速度・SEO・セキュリティを検証するChrome拡張 

無料でも包括的なレポートを生成可能です。

【6】SEO Minion(Chrome拡張機能)

オンページSEOのチェックを支援する拡張機能 

リンク確認や検索結果のプレビューも可能です。

【7】Detailed SEO Extension(Chrome拡張機能)

ページ要素を簡単に確認できる拡張機能 

タイトルやメタ情報、altタグを即時チェックできます。

【8】Link Redirect Trace(Chrome拡張機能)

リダイレクトの種類やチェーンを可視化する拡張機能 

SEO上のリダイレクト問題を特定可能です。

【9】Rank Math

WordPress向けSEOプラグイン 

サイトマップやリダイレクト設定、内部リンク最適化など幅広い機能を提供します。

【10】Little Warden

ドメインやSSL証明書を監視するサービス 

期限切れや設定ミスを防ぐためのアラートを受け取れます。

各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
オンページSEOとは?実践に役立つ無料ツール10選


被リンクチェックツール5選

被リンクはSEOにおける重要な評価要素です。
質の高いリンクを定期的に確認することで、健全なリンクプロフィールを維持できます。
ここでは無料で利用できる代表的なツールを紹介します。

【1】Google Search Console

Google公式の被リンク確認ツール 

外部リンク元やアンカーテキストをGoogleのデータから直接確認できます。

【2】Bingウェブマスターツール バックリンクレポート

Bing検索に特化した管理ツール 

被リンク状況に加え、インデックスや検索データも分析可能です。

【3】Ahrefs バックリンクチェッカー

無料で最大20件の被リンクを表示 

参照元やアンカーテキストを確認でき、簡易的な被リンク分析に適しています。

【4】RankWatch バックリンクチェッカー

シンプルで使いやすいバックリンクツール 

リンクの質や参照元を手軽に把握できます。

【5】Ahrefs リンク切れチェッカー

リンク切れを検出できる無料ツール 

リンク切れを修正することで、サイトの評価低下を防ぐのに役立ちます。

各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
無料で被リンクをチェックできるツール5選


検索パフォーマンスモニタリング&ランク追跡ツール6選

検索順位や流入キーワードの動向を把握することは、SEOの成果を測定し改善を続ける上で不可欠です。
ここでは、無料または無料トライアルで利用できる代表的なツールを紹介します。

【1】Google Search Console

Google公式の基本SEOツール 

インプレッション数、クリック数、平均掲載順位を確認でき、改善提案も受けられる必須ツールです。

【2】Bingウェブマスターツール(検索パフォーマンスレポート)

Bing専用の検索管理ツール 

Bing検索に特化したパフォーマンスデータを取得でき、ターゲットがBingユーザーに多い場合に有効です。

【3】Ahrefs ウェブマスターツール

無料版でも利用可能 

バックリンク分析に加えて、基本的なキーワード順位チェックが可能です。

【4】Nobilista(7日間無料トライアル)

クラウド型の順位計測ツール 

Google、Yahoo!、Bingの順位を自動で毎日記録でき、SEOの効果測定に便利です。

【5】SERPerator(ローカル検索順位チェッカー)

モバイル検索特化の順位確認ツール 

地域やデバイスを指定して検索結果を確認でき、ローカルSEOやスマホ集客に役立ちます。

【6】SEO Search Simulator by Nightwatch(Chrome拡張機能)

海外SEO対応の検索結果シミュレーター 

国ごとのGoogle検索順位をシンプルに確認できます。

各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
無料で使える検索パフォーマンスモニタリング&ランク追跡ツール6選


Webサイト表示速度改善ツール5選

良質なコンテンツを用意しても、ページの表示が遅ければユーザーは離脱してしまいます。
さらにGoogleは表示速度をランキング要因に取り入れており、改善はSEO対策の必須項目です。
ここでは、無料で使える表示速度改善ツールを5つご紹介します。

【1】Google PageSpeed Insights

公式ページ速度診断ツール 

モバイル・PCごとの速度スコアを表示し、コアウェブバイタル(LCP・INP・CLS)に基づく改善提案を提供。優先順位が明示されるため、対策の指針がわかりやすいのが特徴です。

【2】Google Lighthouse(DevTools/Chrome拡張機能)

開発者向け診断ツール 

表示速度だけでなく「アクセシビリティ」「SEO」なども分析。PageSpeed Insightsと連動し、より詳細な改善レポートが得られるため、技術者に最適です。

【3】Catchpoint WebPageTest

国際的に利用される速度テストツール 

世界中のサーバーを選んで測定でき、Waterfallチャートによる読み込みプロセスの可視化が可能。ボトルネックの特定に強力で、上級者や大規模サイト向けです。

【4】GTmetrix

使いやすさに定評のある診断ツール 

Core Web Vitalsを含むスコア評価と改善提案を提供。直感的なUIで初心者にもわかりやすく、無料登録すれば詳細レポートを利用可能です。

【5】Experte Core Web Vitals Checker

コアウェブバイタル特化型ツール 

サイト全体をクロールして各ページの速度を一覧化でき、大規模サイトの運営者に便利。LCP・CLS・INPをグラフ付きで確認できます。

各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Webサイト表示速度を改善する無料ツール5選


構造化データツール5選

構造化データは、Webページの内容を検索エンジンに正しく理解させ、リッチリザルト表示などの検索結果改善につながります。
ここでは、無料で使える便利なツールを5つ紹介します。
マークアップ初心者でも活用できるものを中心にピックアップしました。

【1】Schema Markup Generator(構造化データ自動生成)

TechnicalSEO公式ツール 

チェック形式で項目を選ぶだけでJSON-LDコードを自動生成。記事・FAQ・商品・ローカルビジネスなど幅広いスキーマタイプに対応しており、コーディング知識がなくても利用可能です。

【2】Schema.org Markup Validator(スキーママークアップ検証)

公式検証ツール 

記述した構造化データが正しい文法で書かれているかをチェック。JSON-LDはもちろん、MicrodataやRDFaにも対応しており、信頼性の高い診断が可能です。

【3】Googleリッチリザルトテスト

Google公式のリッチリザルト対応チェックツール 

入力したURLやコードが検索結果にどのように表示されるかをシミュレーションでき、検索上での見え方を具体的に確認できます。

【4】Classy Schema(構造化データビューア)

ビジュアル化ツール 

構造化データをツリー状に表示し、複雑なマークアップ構造を視覚的に整理。特に多層的なデータ構造を扱う際に役立ちます。

【5】Sche Ohayou(スキーママークアップテスト&比較)

比較検証ツール 

複数URLやコードを並べて違いを確認できるため、自社ページと競合サイトのマークアップ比較に最適。改善ポイントを発見するのに有効です。

各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
構造化データをSEOに活かすには?今すぐ使える無料ツールまとめ


モバイルSEOツール4選

モバイルからのアクセスが主流となった現在、スマートフォンでの表示速度や操作性はSEOに直結する要素です。
ここでは、無料で利用できるモバイルSEO診断ツールを4つ紹介します。
いずれもシンプルな操作で現状を把握でき、改善の第一歩に活用できます。

【1】Google Lighthouse(DevTools / Chrome拡張機能)

Google公式の診断ツール 

モバイルでのパフォーマンス、アクセシビリティ、SEOなどを総合的に評価可能。Chromeブラウザに標準搭載されているため、追加インストールなしですぐに利用できます。

【2】Google PageSpeed Insights

表示速度診断ツール 

モバイルとデスクトップ双方のページ速度を数値化し、改善点をリストアップ。ユーザー体験(UX)に基づいた指標を確認でき、優先度の高い改善策が明確になります。

【3】Bingモバイルフレンドリーテストツール

Bing公式のモバイル対応チェック 

Googleとは異なる基準で評価されるため、Bing経由のアクセスが多いサイトや、より幅広い検索エンジン最適化を考える際に役立ちます。

【4】Mobile Moxie ページスコープ

モバイル表示シミュレーションツール 

実際のスマートフォン画面を再現して、デザイン崩れや表示の違和感を確認可能。英語ツールですが、視覚的なチェックを行う際に便利です。

各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
モバイルSEO改善に役立つ無料診断ツールまとめ


ヒートマップツール5選

SEOや集客で一定の成果が出ても、ユーザーが「どこで注目し」「なぜ離脱しているのか」が分からなければ、コンバージョン改善にはつながりにくいものです。
ヒートマップツールは、クリックやスクロールの傾向を可視化し、サイト改善のヒントを得るのに有効です。
ここでは無料で使える主要なツールを5つ紹介します。

【1】Microsoft Clarity(マイクロソフト・クラリティ)

公式サイト 

Microsoftが提供する完全無料の行動解析ツール。クリックやスクロールのヒートマップに加え、ユーザー行動の録画も可能。GA4などのアクセス解析と併用することで、定量データでは見えない「離脱の理由」を把握できます。

【2】Hotjar(ホットジャー)

公式サイト 

世界的に利用されている人気ツール。ヒートマップだけでなく、ユーザー録画やフィードバック収集機能も搭載。無料プランでは利用制限がありますが、幅広い機能を試すことができます。

【3】Mouseflow(マウスフロー)

公式サイト 

ヒートマップ、ユーザー録画、フォーム分析、ファネル分析などを備えた多機能ツール。ユーザー行動を多角的に追跡でき、改善ポイントを深く掘り下げられます。

【4】Smartlook(スマートルック)

公式サイト 

Webサイトだけでなくモバイルアプリの行動分析にも対応。録画機能と統計データを組み合わせて、ユーザー行動を直感的に理解できます。

【5】UserHeat(ユーザーヒート)

公式サイト 

株式会社ユーザーローカルが提供する国産ヒートマップツール。導入が容易で、初心者でも扱いやすく、日本語対応の安心感もあります。

各ツールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
無料で使えるヒートマップツール5選!特徴や制限を紹介


まとめ

本記事では、無料で使えるSEO関連ツールを複数ジャンルに分けてご紹介しました。

  • キーワード選定ツール:検索ボリュームや競合性の確認、質問型キーワードの把握に活用可能
  • オンページSEOツール:サイト内部の最適化、タグ・リンク・速度・構造のチェックに便利
  • 被リンクチェックツール:外部リンクの状況やリンク切れの確認に有効
  • 検索パフォーマンスモニタリング&ランク追跡ツール:キーワード順位や集客効果の可視化に役立つ
  • Webサイト表示速度改善ツール:ページ表示速度の診断や改善点の特定に活用
  • 構造化データツール:検索エンジンへの情報伝達を正確に行い、リッチリザルト対応に有効
  • モバイルSEOツール:スマホ表示の最適化とモバイルフレンドリー対策に役立つ
  • ヒートマップツール:ユーザー行動を可視化し、導線改善やコンテンツ改善に利用可能

紹介したツールはいずれも無料で利用可能で、実務担当者が限られたリソースでもSEO施策を効率的に進められる内容です。
まずは自社サイトの現状把握から始め、必要なツールを組み合わせて使うことで、SEO改善の優先順位が明確になり、効果的な施策を打ちやすくなります。

SEOは一度の施策で完結するものではなく、継続的な改善が必要です。
本記事でご紹介したツールを活用して、サイトの強化と成果向上につなげてください。