なぜ、まったくキーワード検索でヒットしないのか分析していただいて、その原因を具体的にご教示ください。
SEO予算:10,000円~30,000円
こんなお悩みを持つ方は少なくありません。
しかしながら、このお悩み、そもそもSEOうんぬんの問題でないことがあります。
結論から申しますと、前述の予算(10,000円~30,000円)でSEO対策を導入しても効果は期待できません。
安価な商材は世に多数存在しますが、それで効果があるのなら、当方もお願いしたいです。
ですが、そんな都合の良いSEO対策は存在しません。
クロール済み – インデックス未登録が増加!ホームページ作成後のお悩みを解決
次項より、詳しく理由について紹介します。
目次
競合と費やしているコストが圧倒的に違う
下記のようにホームページ公開までのパターンはいくつかありますが、
- 自社でホームページを作成
- フリーランスへ依頼して作成
- 専門会社へ依頼して作成
これらのパターンすべて(誰が作ろうが)公開しただけでは、キーワード検索でヒットさせることはできません。
たとえば「●●_メンズ脱毛」など、購入につながるキーワード検索にヒットさせるには、相応のコストが発生します。
Googleに登録されているコンテンツが圧倒的に少ない
とある「●●_メンズ脱毛」でお悩みを持つ方のホームページ(A)と、上位にある競合ホームページ(B)を、サイト検索※で比較してみると…
※「site:」という記述の後にドメインを繋げてGoogle検索する方法となります。
この検索方法を使うことで、対象となるホームページのコンテンツがGoogle検索にいくつ登録されているか調べることができます。
出典:Google検索
出典:Google検索
- 4件
- 約269件
圧倒的な差があります。
ホームページの投稿内容が圧倒的に薄い
次にホームページの投稿(ブログやコラム)内容※を比較してみます。
※比較対象先に掲載されている内容を参考に、当方が改変して作ったイメージ画像になります。
- 3行程度の訴求文章と画像1枚を一日一回投稿
- 見込み客に向けて、お悩みを解消する内容を表やイラストを添え、しっかりとした記事を不定期投稿
AとBの内容を閲覧した際、どちらが役立つ情報でしょうか?
間違いなくBです。
投稿内容が薄いとページは検索結果から除外されます
Google検索はユーザーに有益な情報を提供するサービスです。
ゆえに、下記のような結果になります。
- 内容の薄いページは検索結果から除外、ホームページ自体も検索結果に評価されない
- 有益な情報が含まれるページなので検索結果に登録される、ホームページ自体も検索結果に評価される
クロール済み – インデックス未登録が増加!ホームページ作成後のお悩みを解決
クオリティの高い投稿記事を作るために掛かる費用
では、競合Bと同等レベルの投稿記事を作るためには、どれくらいの費用が掛かるのか説明します。
まずは、記事を作るためには、どのような体制が望ましいのか。
あくまで一例ですが、以下の体制が理想となります。
- 編集者
- 執筆者(ライター)
- HTMLコーダー(エンジニア)
- イラスト作成者
これだけの人たちが関わって作られるため、かなりのコストです。
ざっくりとした見積もりですが、1つの記事作るのに4万円以上の費用が発生します。
1つの記事作るためにかかる費用
※横スクロールできます。
1日の人件費 (8時間/円) |
時給換算 (1時間/円) |
工数 (1時間) |
費用 (円) |
|
---|---|---|---|---|
編集者 | 28,000 | 3,500 | 3 | 10,500 |
執筆者 | 25,000 | 3,125 | 8 | 25,000 |
HTMLコーダー | 25,000 | 3,125 | 1 | 3,125 |
イラスト作成者 | 25,000 | 3,125 | 2 | 6,250 |
合計費用 | 44,875円 |
そして…競合Bは250件以上のページを作っていますので、同等の評価に近づくためには、
少なくても、一千万円以上の費用がかかる見込みになります。
ホームページを社内運用する際の専任者は誰がいい?※コンテンツマーケティング編
SEOはマーケティングの一部に過ぎません
SEOはマーケティングの一部に過ぎません。
前述でお伝えしたとおり、競合に比べて費やしているコストが圧倒的に違うことが起因ですので、そもそもの経営戦略に問題があります。
基礎となる経営戦略なしにSEO対策を施しても、意味がありませんので、まずは基礎が定まってから、SEO対策するか否かを判断してください。
何も打つ手はないの?
質の高いサービス提供が前提の話になりますが、それぞれの事業にあった創意工夫を施すことで、SEOではなくても集客に繋がる手段はあるはずです。
繰り返しになりますが、SEOはマーケティングの一部に過ぎません。
たとえば本記事で取り上げた「●● メンズ脱毛」でお悩みの方であれば、SEOで勝負するにはコストと期間がかかり過ぎるので、現実的でありません。
そこで当方であれば、来訪していただいたお客さまに対して、ネット上に口コミをしてもらう対策※を提案します。
ただお客さまに口コミ投稿を頼むのではなく、お客さまの負担が少ない投稿しやすい仕組みを作ることで、友好的な口コミを増やすという対策です。
たとえば、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)には、マーケティングキットを作成する無料サービスがあります。
こちらを印刷して店舗に置くというのも、手段の一つです。
※2023年6月末で、Googleビジネスプロフィールのマーケティングキットのサポートが終了しました。
↓↓↓
Googleマイビジネス用マーケティングキットについて – Google ビジネス プロフィール コミュニティ
無料配布している「口コミ促進チラシ」など活用するのも、手段の一つです。
↓↓↓
Googleビジネスプロフィールの口コミを増やす方法を解説【促進チラシ無料公開中】
なぜこの口コミ対策を提案するのかと言うと、脱毛サロンなどは、お客さまと接客する時間の長いため、関係性が友好的になりやすい業種だからです。
関係性が友好的になったお客さまが多ければ多いほど、評価の高い口コミが多く集まります。
そして、この口コミにより、集客率アップが期待できます。
ホームページ作成業界によくある営業トークにご注意を!
ホームページ作成を提供する業界では、こんな営業トークをよく聞きます。
それはホームページ作成後、
これは完全な間違いではありませんが、
これだけで、集客できれば、こんな楽なことはありません。
冒頭でお伝えしましたが、そんな都合の良いSEO対策は存在しません。
では、これをYouTube動画に置き換えて考えてみましょう。
こんな楽なことはありませんよね?
では、これをネットとは関係の無い別業種に置き換えて考えてみましょう。
こんな楽なことはありませんよね?
ただ、現実はそんな甘くありません。
「ヒットさせたいキーワードで含めてブログを更新してください、SEO対策で効果があり、集客に繋がります」を鵜呑みにしないでください。
正しくは、
ということです。
誤った解釈と正しい取り組み
誤:ホームページを立ち上げる 簡素なページを追加する お問い合わせが増える
正:ホームページを立ち上げる 価値のあるページを追加する お問い合わせが増える
誤:YouTubeチャンネルを立ち上げる 適当な動画を追加する 閲覧者や登録者が増える
正:YouTubeチャンネルを立ち上げる 魅力的な動画を追加する 閲覧者や登録者が増える
誤:居酒屋をオープンする 適当なチラシを配布する 来訪者が増える
正:居酒屋をオープンする 魅力が伝わるチラシを配布する 来訪者が増える
余談:本記事を執筆した理由
以上が「キーワード検索でヒットしない」その起因についての解説となります。
余談になりますが、本記事を執筆した理由は、個人同士でスキルを売買するプラットフォームでよく目にした相談内容だったからです。
分析や解析など仰々しいことをする以前の問題であると、お伝えできればいいなと執筆しました。
これも余談ですが、
- alt属性の文字の記述がありません
- H1タグがありません
- メタディスクリプションタグがありません
- HTMLエラーが●●個あります
など、改善するところを指摘して勧誘するSEO業者さんが存在しますが、それらの指摘は解析ツールを基に、総当たり的な営業をしているに過ぎません。
本質的な課題を解決しないことには、いくら技術的なところを修正しても…不毛な結果に終わるケースが多いので注意してください。
ホームページ作成後の注意点!SEOにおけるカニバリゼーション意識は重要