Googleは2023年10月にスパムアップデート・コアアルゴリズムアップデートを実施しました。
このアップデート以降、特定のサイトでは自然検索流入数が激減するケースが見られます。
その要因の一つとして、過去に検索エンジンのガイドラインに反する手法に依存していたことが挙げられます。
ドメインレーティング(DR)を上げることだけを目的にした商材や、被リンク購入などの商材を利用していれば、何かしらのペナルティを受けてもおかしくはありません。
結局、SEOにおいて「コンテンツの質」、コンテンツSEOが何よりも重要であることは明確です。
そこで、本記事ではコンテンツSEOを導入・依頼・相談するためのプロセスや注意点について解説します。
参考:
Google検索セントラル 2023年10月のスパムアップデート
Google検索セントラル Google検索の更新に関するQ&A
目次
コンテンツSEOとは
コンテンツSEOは、検索エンジンのアルゴリズムに適合する高品質なコンテンツを作成し、検索順位を向上させる手法です。
ユーザーにとって価値のある情報を提供することを目的とします。
メリットは、検索エンジンのガイドラインに反する手法などとは異なり、成果で出れば継続的な効果が期待できます。
一方、デメリットは積極的に対策を施しても、しばらくは成果が見えない無風状態が6ヶ月程度かかることが多いです。
コンテンツSEOのプロセス
- ステップ1:現状分析と目標設定
- サイトの現状を分析し、SEOの目標を設定します。
現状の検索順位、トラフィック、コンテンツの質などを評価します。 - ステップ2:キーワードリサーチ
- 次に、適切なキーワードを選定します。
ミドルキーワードやロングテールキーワードを活用し、ユーザーの検索意図に合致したキーワードを見つけます。 - ステップ3:コンテンツ戦略の立案
- コンテンツのテーマやトピックを決定し、ユーザーのニーズに応えるコンテンツの計画を立てます。
この際、検索意図が類似するものは包括し、コンテンツの共食い(カニバリゼーション)を避けます。 - ステップ4:コンテンツ作成
- 読みやすさとSEOを意識した有益な記事を作成します。
経験や具体的なデータ、事例を交えて、信頼性の高いコンテンツを提供することがポイントです。
よく見られる間違いとして、競合サイトを単に模倣し、外部のライターに同様の記事を依頼して機械的に掲載し続けることが挙げられます。
先行する情報をコピーしたコンテンツ(言い回しを多少変えたものを含む)は、通常、検索エンジンによって十分な評価を受けません。
このような方法では時間と資源を費やすだけで、期待される成果を上げることが難しくなります。 - ステップ5:公開とプロモーション
- コンテンツ公開後、SNSや他のチャネル(たとえばプレスリリース)を使ってコンテンツをプロモーションすることも考慮に入れましょう。
コンテンツSEOを外部へ依頼する際の注意点
コンテンツSEOを外部に依頼する際には、以下の点を注意しましょう。
外部に丸投げしない
自社の商材に関連する専門的な知識や情報を基に、読みたくなるようなコンテンツを作成する必要があります。
外部にすべてを丸投げすると、自社の独自性や専門知識が反映されず、既に世に出回っているコンテンツを模倣しただけの記事が出来上がる危険が高いです。
これでは、検索エンジンから高評価を得ることは難しいでしょう。
内部の知識を共有する
外部ライターやコンテンツ制作会社と密に連携し、自社の商材に関する専門知識や最新情報を提供しましょう。
これにより、より信頼性が高く、価値のあるコンテンツが生まれます。
品質管理を徹底する
外部から納品されたコンテンツの品質をしっかりとチェックし、自社の基準に合っているかを確認しましょう。
特に、情報の正確性やオリジナリティに注意を払うことは重要です。
過去「DeNAまとめサイト問題」というのが話題になりましたが、こちらは内容が不正確、不適切なものや著作権法や薬機法といった法令に違反する記事が多発して社会問題になりました。
調査委員会によると、責任の所在は発信したメディア側であると結論づけています。
参考:東洋経済オンライン DeNA、第3者委報告書が明かした「構造問題」&A
フィードバックする
外部ライターとのやり取りを通じて、改善点や要望を伝えることで、次回以降のコンテンツの質を向上させることができます。
継続的なフィードバックを行うことで、より良いコンテンツが生まれやすくなります。
依頼前に確認すべき事項
具体的なサービス内容、実績、費用などを事前に確認しましょう。
また継続的かつ密に連携して進める対策となりますので、担当者との相性も重要です。
なお費用は、依頼する業者やサービス内容によって大きく異なります。
おおよその費用でも知りたい方は、こちらを参考にしてください。
↓
Q.コンテンツSEOを外部に依頼する場合、費用はいくらくらいかかりますか?
成功事例と失敗事例
こちら成功事例と失敗事例は業種やサイトのテーマ・目標設定は異なりますが、共にコンテンツSEOを実施したサイトの自然検索流入数推移になります。
成功事例
コンテンツSEO導入後、検索エンジンのガイドラインに反する手法に依存することなく、対策を継続しているサイトの自然検索流入数の推移。
↓↓↓
出典:Ahrefs
失敗事例
コンテンツSEO導入後、対策は継続しているが、検索エンジンのガイドラインに反する手法(被リンク購入)に依存してしまい、ペナルティを受けてしまったサイトの自然検索流入数推移。
↓↓↓
出典:Ahrefs
まとめ
コンテンツSEOは、検索エンジンからの評価を高め、自然検索での集客を実現するために欠かせない手法です。
しかし、成功するためには、単に記事を作成するだけではダメです。
戦略的なアプローチと高品質(有益な情報)なコンテンツを作成し、継続的な努力を惜しまないことで、検索エンジンからの集客を効果的に増やすことができます。
よくある質問
- コンテンツSEOを始めるにはどうすればいいですか?
- まずは現状分析と目標設定を行い、適切なキーワードをリサーチしてコンテンツ戦略を立てましょう。
- コンテンツSEOの効果はいつから出ますか?
- コンテンツSEOの効果が現れるまでには時間がかかり、無風状態が6ヶ月程度かかることが多いですが、継続的な取り組みにより長期的な成果が期待できます。
- コンテンツSEOを外部に依頼する場合、費用はいくらくらいかかりますか?
- コンテンツSEOの外部依頼の費用は、依頼する業者やサービス内容によって大きく異なります。
一般的には、以下のような費用がかかることが多いです。- 記事作成費用:1記事あたり数千円から数万円まで幅があります。高品質な記事や専門的な知識が必要な場合は、より高額になることがあります。
- 月額契約費用:月額数万円から数十万円が一般的です。契約内容には、キーワード調査、記事設計のレクチャー、コンテンツ戦略の策定などが含まれることが多いです。
- パッケージプラン:包括的なSEO対策を含むパッケージプランでは、月額数十万円から数百万円になることもあります。これには、サイト全体のSEO診断や改善提案も含まれます。
依頼する前に複数の業者から見積もりを取り、サービス内容や実績を確認することをオススメします。
また、自社でどこまで対応できるかを明確にし、必要な部分だけを外部に依頼することでコストを抑えることもできます。 - 被リンクを購入し、おそらくペナルティを受けてしまったのですが、ペナルティを回復する方法はありますか?
- サイトによりますが、不自然な悪いリンクを特定・分析して、Googleへ被リンクを否認することはできます。
当ココミルでは、被リンク否認のサポートも請け負っておりますので、ご用命の際にはお問い合わせください。
ただし、順位の改善やアクセス数の改善を確約するものではなく、順位の下降による責任は負わず、補償や弁済なども行っておりませんので、あらかじめご了承の上ご依頼ください。