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ミドルキーワードとロングテールキーワードを活用した自然検索集客の実現方法

ミドルキーワードとロングテールキーワードを活用した自然検索集客の実現方法

検索エンジンからの自然検索で集客するためには、ただホームページを持っているだけでは不十分です。
特に、ビッグキーワードを狙って上位表示を目指すのは、多くの競合が存在するため非常に困難です。
本記事では、まずはロングテールキーワードから狙い、実績を積んでからミドルキーワードに移行する方法について詳しく解説します。

自然検索のメリットと成功事例の紹介

自然検索からの流入は、広告費がかからず、信頼性が高い(クリック率が高い)というメリットがあります。
次の検索順位別クリック率をご覧いただくとわかるように、ユーザーは検索エンジンで情報を探した際、上位に表示されるサイトを信頼する傾向があります。
↓↓↓
2024年の検索順位別クリック率
引用:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024 

そして検索エンジンで上位表示されるためには、SEO対策が欠かせません。
SEO対策は、検索エンジンが評価するポイントを押さえて、サイトの品質を向上させるための一連の施策です。
これにより、検索エンジンからの評価が高まり、上位表示が実現します。

成功事例の紹介

こちらは広告配信からSEO対策(コンテンツマーケティング)に切り替え、リード獲得単価を大幅に減少させた事例になります。
リード獲得単価の高いBtoB商材で、記事数0から約3年間で664件のリードを広告費ゼロで獲得し、リード獲得単価9割減を達成しました。

1.導入前(広告配信) 2.導入後(コンテンツマーケティング)
広告配信期間:
2020年7月1日~2020年10月31日(4ヶ月間)
支援期間:
2020年11月1日~2023年8月31日(34ヶ月間)
広告費用計:
約200万円
支援費用計:
約374万円
リード獲得数:
30件
リード獲得数:
664件
一件当たりのリード獲得単価:
約66,600円
一件当たりのリード獲得単価:
約5,600円

ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードの違い

ビッグキーワード

ビッグキーワードは、検索ボリュームが非常に大きい反面、競争も激しいキーワードです。
たとえば、「引越し」や「ダイエット」といったキーワードは、多くの企業やサイトが狙っているため、上位表示を狙うのは非常に難しいです。

実際に「引越し」というキーワードで現在圏外の事業サイトを有料キーワード分析ツールで分析した結果、理論値ですが「引越し」に関するコンテンツページ(記事)が898ページ以上必要であることがわかりました。

ミドルキーワード

ミドルキーワードは、検索ボリュームが中程度でありながら、競争が比較的少ないキーワードです。
たとえば、「引越し スケジュール」や「ダイエット 二週間」といったキーワードがこれに該当します。

これらのキーワードは、ターゲットユーザーの具体的なニーズに応じたものであり、上位表示を狙いやすいです。
ただし、ミドルキーワードも実績がない新規サイト(公開して間もないサイトや既存コンテンツページ数が少ないサイト)では、上位表示を狙うのは難しいです。

実績がない新規サイトであれば、まずは後述で紹介するロングテールキーワードから狙い、実績を積んでからミドルキーワードを狙いましょう。

ロングテールキーワード

ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ないが、非常に具体的なニーズを持つユーザーをターゲットにしたキーワードです。
たとえば、「冷蔵庫だけ引越しいくら」や「1週間で効果のあるダイエット」といった情報型のキーワードがこれに該当します。

これらのキーワードは競争が少なく、特に新規サイトやコンテンツが少ないサイトにとって有効です。
例として道路に置き換えると、渋滞している高速道路を使わないで、渋滞していない一般道路に向かい、さらに一般道路の中でも空いている道を使うイメージです。
↓↓↓

キーワード選定イメージ01
キーワード選定イメージ02

ロングテールキーワードの選定方法

ロングテールキーワードを選定する際には、まず読者(ターゲットユーザー)のニーズを絞り込みます。
具体的なユーザーの疑問や問題を解決するキーワードを選定することで、効果的な集客が可能になります。

キーワード選定には、キーワードプランナーやAhrefsなどのツールを活用します。
これらのツールを使って、検索ボリュームや競争の状況を確認し、適切なロングテールキーワードを見つけましょう。

また競合サイトが狙っているキーワードを分析し、自分のサイトが差別化できるポイントを見つけましょう。
競合の強みや弱みを把握することで、効果的なSEO対策を行うことができます。
これらについての詳細は、下記の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
SEOキーワード選定の具体的な手順と便利ツールまとめSEOキーワード選定の具体的な手順と便利ツールまとめ
SEO(検索エンジン最適化)で成功するには、適切なSEOキーワード選定は欠かせません。
キーワードの選び方次第で、サイトのアクセス数や順位が大きく変わります。
本記事では、SEOキーワード選定の手順解説と、便利なキーワードリサーチツールを紹介します。

ロングテールキーワードを活用したコンテンツ作成のポイント

パンダアップデート以降、コンテンツの質がSEOにおいてより重要な要素となりました。
低品質なコンテンツや重複コンテンツが評価を下げる一方で、質の高いコンテンツが検索順位を向上させます。
参考:Google検索セントラル Google検索ランキングシステムのご紹介 

以下、コンテンツ作成のポイントになります。

コンテンツの質を高める

ロングテールキーワードに限りませんが、コンテンツ作成は、ユーザーの疑問やニーズに応える高品質なコンテンツが重要です。
具体的な情報や実践的なアドバイスを提供することで、ユーザーの満足度を高めます。

内部リンクの活用

関連するコンテンツ同士を内部リンクで繋ぐことで、サイト全体のSEO効果を高めます。
内部リンクは、検索エンジンに対してサイトの構造を分かりやすく伝える役割も果たします。

内部リンクの正しい貼り方については、下記の記事で解説しています。
内部リンクの正しい貼り方【時代に左右されないSEO】内部リンクの正しい貼り方【時代に左右されないSEO】
内部リンクは、同じサイト内の他のページへのリンクを指します。
内部リンクはSEO対策や使いやすさの向上において基本的な役割を果たします。
本記事では、トレンド要素は極力抑え、限りなく時代に左右されない内部リンクの貼り方とそのメリットについて詳しく解説します。

E-E-A-Tの強化を意識する

現在のSEOでは、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)は、検索エンジンの評価において重要な要素です。
いきなりE-E-A-Tの評価が上がることはありませんので、専門的な知識を持ったライターによる記事や、信頼性のある情報源からの引用を行うなど、工夫を積み重ねてE-E-A-Tを強化しましょう。
参考:Google検索セントラル 品質評価ガイドラインE-A-TにExperienceのEを追加 

そのほか(基本的なSEO)

以下は最低限行うべき基本的なSEOになります。

タイトルとメタディスクリプションの最適化
キーワードテーマを意識した魅力的なタイトルとメタディスクリプションに盛り込むことで、検索エンジンの評価を高めます。
これにより、クリック率の向上も期待できます。
ヘッダータグの活用
H1, H2, H3タグを適切に使用し、コンテンツの構造を明確にします。
これにより、検索エンジンがコンテンツの内容を理解しやすくなります。
モバイルフレンドリー
モバイルユーザーの増加に対応するため、サイトの表示速度を改善し、モバイルフレンドリーなデザインを採用します。
これにより、モバイルユーザーの満足度が向上します。

成果の測定と改善

SEO対策は継続的な取り組みが必要で、時間もかかります。
地道にコンテンツを増やしても、しばらくは成果が見えない(無風状態)が一般的です。
以下の方法で効果を測定し、改善を行いましょう。

Google Analytics(GA4)の活用

Google Analytics(GA4)を使用して、トラフィックの変動やユーザーの行動を分析します。
どのコンテンツが効果的かを把握でき、改善点のヒントになります。
ツールサイト:https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/ 

Google Search Consoleの活用

Google Search Consoleを使用して、検索パフォーマンスを監視し、改善点を特定します。
SEO対策の効果を定期的に見直し、改善を行いましょう。
ツールサイト:https://search.google.com/search-console/about 


まとめ

ロングテールキーワードを活用することで、自然検索からの集客を効果的に行うことができます。
競争が少なく、具体的なニーズに応えるコンテンツを作成することで、上位表示を狙いやすくなります。
狙ったロングテールキーワードを上位表示する実績を積んでから、ミドルキーワードを狙いましょう。

なお、SEO対策は一度行えば終わりではありません。
検索エンジンのアルゴリズムの変化や競合の状況に応じて、常に改善と適応が必要です。
継続的なSEO対策を行い、長期的な成功を目指しましょう。

よくある質問

なぜロングテールキーワードを狙うべきですか?
新しいサイトやコンテンツが少ないサイトは、競合が激しいビッグキーワードや中難易度のミドルキーワードでも上位表示を狙うのは難しいため、ロングテールキーワードを狙うのが効果的です。
これにより、特定のニーズに対して迅速に応えられ、徐々に検索エンジンからの評価を高めることができます。
パンダアップデートとは何ですか?
パンダアップデートは、質の低いコンテンツや重複コンテンツを取り締まり、質の高いコンテンツを優先するためのGoogleのアルゴリズム更新です。
どのくらいの期間で成果が出ますか?
SEO対策の成果が出るまでの期間は、サイトの現状や競合の状況、キーワードの選定などにより異なります。一般的には、積極的にSEO対策を継続しても、しばらくは成果が見えない無風状態から6ヶ月程度で成果が現れることが多いです。

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